2004年09月28日

ライブドア勝利への秘策 

我らがほりえもんことライブドア堀江社長は、27日朝にフジ系「とくダネ」に出演した。楽天の電撃発表より5日経ち、ようやく落ち着きを取り戻したようである。26日の間にこれからの戦略を練り直していたのかもしれない。彼は新球団創設への意欲を語り、その経営に自信を見せていた。そこで「球団経営」について改めてライブドアが日本プロ野球組織に提出した参加申請書の記事を読んでみて、その内容について精査してみることにした。参考記事はhttp://www.asahi.com/sports/update/0924/051.htmlとする。

まずは収入の部。によると、ライブドアは入場料、ロイヤリティ等の収入については言及していないようだ。ただ放映権料3億は妥当な数字だろう。目新しいのは「ネット配信」でこれに5億を見込んでいる。問題は入場料とロイヤリティ等の収入についてなのだが、パ・リーグの平均を目算すると大体、入場料が30億、ロイヤリティ等が15億。すると合計で53億円となる。

一方、支出の部の場合、球場使用料5000万円、選手年俸20億、補強5億は記載されている。それ以外のものは概算で図ってみる。現場スタッフ、フロントなどの職員の給与15億、一軍関係10億円、二軍関係10億、設備維持管理費5億、一般管理費が5億。どう考えても70億は超える。

そして収入53億−支出70億=17億のマイナスという結果が出た。っておい!上記の記事では5年目で17億の黒字予想を立てているが逆だ、逆!間違いだぞ、これは。・・・・・正直言って無理だぞ。この計画。しかもこれは常に有料観客者が2万人入ることが前提条件。客が呼べるだけの、強く魅力的な球団を作り出さなければより悪化する。短期間にそんなことができるのか? ダイエーでさえも7年かかったのに・・・・ なるほど、これでは日テレの氏家会長が計画に苦言を呈するのも無理はない。毎年40億とまではいかなくても20億程度の赤字は覚悟しなければならないからだ。氏家会長の言には理があると言わざる得ないだろう。・・・・困った話だ。

では、その赤字を減らす方法はないのだろうか。一番効果的なのが、放映権料の獲得だろう。セ・リーグは巨人のおかげでか15億〜35億の放映権料が入ってくる。これによって球団経営は非常に救われているのだ。結局、パ・リーグの各球団は巨人中心のこの放映権料が欲しかった。だから一リーグ制への移行を強く主張してきたのだ。しかし来期も二リーグ制の続行が決定され、交流試合等が行われるものの、放映権については引き続き、見込みは少ないと考えるべきであろう。

では、他に赤字を解消するような方法はないのか? 色々考えてみたが、解消とはいかなくても、かなり減らせる可能性、そして全球団オーナーが諸手を挙げて支持する可能性が高い案がある。

それは2軍の黒字化

である。そもそもこの取り組みはオリックス、横浜などが積極的に行っている(湘南シーレックス、サーパス神戸)が、なかなか身を結ぶことができない、球界の懸案の一つである。実はかつてナベツネ氏もこのあたりを何度か言及しているのだ。(http://www.yomiuri.co.jp/sports/feature/tougou/200407/to20040708_08.htm)ナベツネ案は三軍制で、プロ野球の実質的な社会人野球への参入を目指した案であり、そもそもは西武の堤オーナーが持論として長年主張してきたものである。

そもそも三軍制とは、従来は各球団に現在70名ほどいる選手の内、28名を一軍、残りを二軍と分けていたものを、一軍28名、二軍28名程度とし、残りの選手を三軍に席を置かせるというものである。三軍に登録された選手は1年間は昇格できないが、じっくりと育て、社会人野球との交流戦(社会人新リーグ)を開催するというもの。このメリットはある一定レベルの選手を三軍で確保しつつ、人件費の抑制が行えるという点である。加えて現在全盛期の四分の一の規模にまで縮小した社会人実業団野球を救い、球界の裾野を維持することにも視点が置かれている。無能オーナー集団と罵られることの多い球界オーナーだが、こういった案はこれまで幾度となく議題に挙がり討議されている模様だが、メディアにあまり取り上げられないのは残念な話である。

現在、二軍は収益をあげている一軍の後方支援、つまり兵站基地としての役割しか果たしていない。だが二軍無くして一軍のチーム力の維持は不可能、そして次代に続く選手を育成する場でもあるのだ。しかし、経営の目で見れば選手全体のおよそ三分の一が収益部門で、三分の二が不採算部門と化しているのは事実。二軍は必要なのだが、大きな荷物。これは何とかならないものか。新球団を狙うライブドアにとって見れば、これは尚更重要な問題となるだろう。

だが、ライブドアが二軍の黒字化がなし得るだけの現実的かつ斬新なプランが球界に提示できるとするとどうなるか。おそらく球界のオーナー達は諸手を挙げて歓迎し、ライブドアは楽天と比べて大きなアドバンテージを持つことになるだろう。そして新球団の創設に当たっては、二軍という大きな荷物から開放され、収支の面でも上記とは様相を異にすることになるのは間違いない。ただ、この二軍黒字化という案は、具体的なアイデアがないことが欠点なのである。

参考リンク
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20040822/mng_____tokuho__000.shtml

posted by 〜⊂´⌒ミ゚Д゚彡つ at 02:28| Comment(1) | TrackBack(5) | 球界@ほりえもん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Posted by at 2005年03月06日 07:39
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/686987

この記事へのトラックバック

堀江社長、キャラ変更?
Excerpt: ライブドアの堀江社長が出演していた月曜朝のフジテレビ「とくダネ!」(録画)をみる
Weblog: 時流を聴く
Tracked: 2004-09-28 02:47

新球団への提言 -面白さの合意形成-
Excerpt: 宮城球場は天然芝なのか? もし、そうでないのならば、 ライブドアと楽天が天然芝を導入することを強く望む。 さて、天然芝を導入することは何を意味するのか? ライブドアと楽天が、天然芝の球場を携えて、 ..
Weblog: △ ゾウの猿芝居 ▽
Tracked: 2004-09-28 13:25

ライブドア vs 楽天、 いずれにしろ11月30日には決着
Excerpt: いずれにしろ11月30日には決着するライブドアvs楽天 (オーナー会議が行われる11月2日が事実上の最終期限らしいが・・・) 続きは両社ともプロ野球球団を持った後にグラウンドで? 何とか両社とも..
Weblog: 明日になればまた変わる
Tracked: 2004-09-28 18:47

あなたは世論で野球チームを運営できると思いますか?
Excerpt: 今、論争を呼んでいるプロ野球新規加入の結末が、ライブドアに傾こうが、楽天に傾こうが、これからのプロ野球はファンにも負担がかかりますよ、という形になると言うことには変わりない。と言うか、間違いなく、最低..
Weblog: OMOTEYOMI!!出張版
Tracked: 2004-09-29 00:30

仙台球場にまつわる数字から見る新規参入
Excerpt: 今、論争を呼んでいるプロ野球新規加入の結末が、ライブドアに傾こうが、楽天に傾こうが、これからのプロ野球はファンにも負担がかかりますよ、という形になると言うことには変わりない。と言うか、間違いなく、最低..
Weblog: OMOTEYOMI!!出張版
Tracked: 2004-09-29 01:31
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。